名古屋市にある森のようちえん


名古屋市緑区の大高緑地公園の自然の中で、

0~6才までの子どもたちが、

木登り、水遊び、砂・どろんこ遊び、探検ごっこなど、季節を感じながら楽しんでいます。

あおぞら保育で大切にしていること

”わたしたちのねがい”

青空の下で大人も子どもも、水、砂、土での遊びを楽しみ、草や虫たちと戯れ、自然の変化を全身で感じていきたい。

大きくなることへの憧れを心の中でゆっくり、じっくり膨らませることを、そして大きくなった自覚から生まれる誇りを大切にしていきたい。

仲間の中で子ども達が自らの力で大きくなることを信頼して見守りたい。

自然の中での体験や仲間との交流を通じて、命の尊さ、いとしさを共に感じ、子どもも大人も育ち合いたい。

あおぞらの歩み

1985年6月に「幼児期はのんびりと自然の中で遊ばせたい」「お任せではなく、親も一緒に子育てしたい」と言う願いからスタートしたあおぞらは、30年以上続いています。2人の兄弟から始まったあおぞらでしたが、これまでに200人以上の卒園児が巣立って行きました。様々な事情からやむなく途中で退園せざるおえなかった子ども達を入れると実に多くの子どもたちが大高緑地で遊び、育ってきたことになります。


 あおぞらの歩みは、家族を含む周りの多くの方々の協力と理解、お母さん達、お父さん達、保育者、そして子ども達の、泣いたり笑ったりの日々の営みで創りあげてきたものです。近年、お父さん達が保育に入ってくださることが多くなり、あおぞらでの子育てが母親任せではなくなってきたのは、あおぞらの歴史の中でのちょっとした変化です。お父さん達のエネルギッシュな動きが子ども達の笑顔に跳ね返っています。



 あおぞらが創立当初掲げていたのは、「めざす子ども像」でした。しかしながら「こんな子どもになって欲しい」と願うのは親として当然ながら、親の勝手な理想像に向かって子どもを無理矢理引っぱりあげようとすることに繋がっていく危険性を伴っていることを、長年の経験から私たちは学びました。


「発達の主人公は」はあくまでも子どもです。100人いれば100通りの個性があります。そして100通りの自己表現(自分なりの発達要求、憧れを持ち、それに向かって行こうとする子どもの営み)の仕方があります。そのためにも、人生の基礎である幼児期に、大人を信頼し、仲間を信頼し、のびのびと安心して育っていくための心の「居場所」が子どもにとって必要です。そして大人にとっても、安心して子育てするための「居場所」は必要です。大人も子どもも育ち合う、<広い空間>、<たっぷり ゆっくり流れる時間>、<大切な仲間>の保障を願い続け、工夫し続けるあおぞらでありたいです。